その3、オンタイム方式って何?
モトクロスやロードレースでは、一斉にスタートして一番先にゴールした人から順位がつきます。日本で一般的にエンデューロと呼ばれている競技も、多くはこの方式で、レース時間を長くすることで耐久的な要素を加味しています。つまり耐久モトクロス方式です。ですが、この耐久モトクロス方式は世界標準的には「クロスカントリー競技」と呼ばれおり、「エンデューロ競技」は「オンタイム方式」の競技方法を採っています。オンタイム方式は、一斉スタートではなく、各ライダーごとにスタート時刻、各タイムチェックポイントの通過時刻(1日6〜10ヶ所ほどあります)、ゴール時刻、パルクフェルメ(車両保管場所)にマシンを納める時刻まで、すべて分単位で決められています。どのポイントでも、決められた時刻に1分遅れるごとに1分のペナルティが与えられます。この決められたスケジュールを確実にこなしていくことがエンデューロの基本です。成績は、このペナルティによるタイムと、スペシャルテストのタイムの合計で決定します。